サツマイモ : 11月中旬〜2月中旬
甘みが強く、しっとりとなめらかな舌触り。後口もサッパリとしていて、あっという間に一本食べてしまうほどのサツマイモです。加工しなくても、そのままでスイーツのような味わいで、焼芋もおすすめです。2014年12月野菜ソムリエサミットでは、二つ星獲得。
舌触りがしっとりしていて甘味が強いことが特徴のサツマイモ。
糖度は一般的なサツマイモより糖度計で約2度ほど高くインパクトの強い甘さを持ち、焼き芋はもちろん、蒸し芋、スイーツなどの材料としても好適。
なめらかな食感のため、冷めてもおいしい事も挙げられる。
「めんげ芋」は作りやすさ、保存性、味、舌触りを考え、品種改良を重ねて15年かけてできた新品種。
栽培は、生長点を培養してのウイルスフリー苗を使用し、六月初旬に植付。
サツマイモは一般的に、地力の無い痩せた土地にあってもよく育つことが知られている。逆に窒素成分の多い肥えた畑では葉や蔓ばかりが育ってしまうため、畑を選び肥料をコントロールしていくことが栽培のポイントとなる。
10月中・下旬が収穫期。十分な成長を確認し、完熟の状態で収穫。
収穫後は収穫作業での芋の傷口をふさぐ、キュアリングという作業を行う。30℃で湿度100%の状態をつくりその中に約一週間芋を入れ、その後、約13℃で湿度10%の所に保存。
そうすることで翌年の春までの保存が可能となる。家庭では寒さにあてないよう、室内で発泡スチロール等保温性の高い箱中に保存することが望ましい。
【名前の由来】
地元の方言で、小さな子どもや女の子に対し、「かわいい」という意味で「めんげ」という言葉を使います。かわいらしくおいしいお芋として、「めんげ芋」と名付けました。
めんげ芋生産農家 藤田 浩志さん
【総評】 成分では、とにかく糖度とビタミンC含量の高さが際立った。デンプン中のビタミンCは加熱しても保存されやすいため、めんげ芋を加熱調理しても甘さとビタミンCの両方の長所を存分に楽しめるだろう。
味覚センサーでは、渋味、渋味刺激、塩味、旨味が多い結果となった。この中でも塩味と渋味刺激は甘さに対する隠し味になり、糖度の高い甘さがより甘く感じられるだろう。そして旨味と渋味がバランスの良い後味を演出すると考えられる。
それぞれの結果から、実際に焼芋にした際のホクホクとした食感、そしてまず感じる甘さ、じわっと後に続く旨味とコクが裏付けられた結果となっている。